ごあいさつ

信州アーツカウンシル
アーツカウンシル長
津村卓

地域と文化芸術を繋ぐ担い手と共に、長野県の豊かさを発信することを目指して

文化芸術は人類の共有財であり、人々が生きていくうえで不可欠なものです。時に感動を提供し、また物事を考察するための重要なツールであるとともに、新しい生き方を示唆してくれます。現在では、文化芸術の持つ潜在的な力が現代社会の持つ多様な課題に対し、解決の糸口を見つける力を発揮させることが理解されるようになりました。

信州アーツカウンシルは、信州・長野県に永く受け継がれてきた、自然豊かな風土から紡がれる地域文化や、学びを大切にする精神から醸成される文化芸術を、未来の地域へ持続的に発展させていくことを目指し、「長野県全域において文化芸術活動の創造力・発信力を高める」「文化芸術活動のポテンシャルを社会の様々な領域に拡げる」「長野県内の文化芸術活動が持続的に発展する環境を醸成する」という3つのミッションを掲げ、地域の担い手の方々をはじめ長野県、大学、公的機関、民間支援団体、市町村と緩やかに連携し、地域の活性化や社会の課題解決に向け、地域文化や文化芸術の取り組みを創造的に展開し、持続的に発展させていくため2022年に活動をスタートしました。

文化芸術団体や地域の団体・グループへの支援、連携協働団体との取り組み、福祉団体等との連携、アーツカウンシルと地域の担い手との協働としての主催事業を通じ、少子高齢社会における創造的な課題解決や広義としての「学び」の提供、また移住者と地域を結ぶことで、まちづくりや観光、福祉、教育、さらには気候変動まで社会の様々な課題と芸術文化を結びつける活動を、文化芸術にかかわる人々だけのものではなく、すべての県民の皆さんが参加し表現できる環境を創り出します。

多様な生き方や価値観を認め合うことが、持続発展する地域づくりを実現することであり、今後も地域と文化芸術を繋ぐ担い手の方々との協働を大切に、県内はもちろんのこと全国に長野県の豊かさを発信していくことを目指します。

沿革

2016年 長野県文化振興基金を創設
長野県文化振興基金を活用し、長野県芸術監督団事業着手
(演劇・美術・音楽・プロデュースの4分野の芸術監督による企画)
2017年 長野県芸術監督団事業 美術部門でシンビズムが開始
2018年 第1期長野県文化芸術振興計画(2018〜2022年度)に、「文化施策の推進体制」として「専門人材による中間支援機能(長野県版アーツカウンシル)の検討」が明記される
2019年 8月 長野県版アーツカウンシル設立に向けた有識者懇談会による討議開始
2021年 芸術監督団事業プロデュース部門でNAGANO ORGANIC AIRが開始
2022年 4月 一般財団法人長野県文化振興事業団にアーツカウンシル推進室設置
2022年 6月 信州アーツカウンシル キックオフイベントにより始動
2023年 4月 一般財団法人長野県文化振興事業団アーツカウンシル推進局に改称
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