8/22、23 信州アーツカウンシルアドバイザリーボードフィールドワーク レポート
信州アーツカウンシルでは、今年度をこれまで3年間の活動成果を表現し共有する1年と位置づけ、「パレード」と銘打った事業を行っています。
8月22日(木)〜23日(金)、信州アーツカウンシルの活動の評価や助言を行っているアドバイザリーボードの皆さんと、助成事業等で支援している団体が拠点としている場所を巡るフィールドワークを行いました。
今回はその様子をレポートでお届けします。
初日は小諸市のブルーベリーガーデン黒岩からスタート。ブルーベリー畑と直売所を拠点に、わかち座さんが演劇やダンスの活動を行っています。これまでNAGANO ORGANIC AIRや信州アーツカウンシル助成事業に関わりながら、どのようにこの場所を育んできたのか、司白身さん、黒岩力也さんに解説していただきました。
次は佐久市望月の「平和と手仕事 多津衛民芸館」に向かいます。多津衛民芸館は、「平和と手仕事」の理念を掲げ1995年に開館。生涯学習の場、また憩いの場として、教育者‧民藝蒐集家‧平和活動家の小林多津衛氏 (1896-2001) の残した民藝のコレクションや書籍を紹介しています。
売店に並んでいたロジャーさんの著書を参加者の皆さんが次々と購入し、突如として開催された「サイン会」で盛り上がった後は、茅野市の荒神の古民家へ。
荒神の古民家では、信州アーツカウンシルが支援するアトリエもももの皆さんが定期的に「しずかなアトリエ」を開いています。しずかなアトリエでは、誰でもしずかに制作活動ができます。創作表現を通して人と語り合い、心をほぐして楽しく生きる力を培う居場所です。
アトリエもももの西川直子さん、鈴木真知子さんにお話を伺いました。
初日の最後は(一社)〇と編集社さん。企画、デザイン、建築の手法で地域を再編集し、地域の未来にワクワクする人を増やすために様々な事業を行うまちづくり会社です。 信州アーツカウンシルは、辰野町のまちなかを美術館に見立て、飛び飛びの空き家などを会場として美術展示を行う同法人の取り組み、「トビチ美術館」を支援しています。赤羽孝太さん、吉田綾子さんのお話を伺いました。
2日目は諏訪湖畔からスタート。(一社)大昔調査会の高見俊樹さんにお話を伺いました。
大昔調査会は、考古学や歴史学等に根差して地域の大昔、昔に関わる歴史的文化遺産の保護・活用に資する活動を行っており、信州アーツカウンシルは文楽の人気演目、本朝二十四孝のヒロインである八重垣姫像がある諏訪湖畔で同演目を上演するという「SUWA×文楽2024」プロジェクトを支援しています。
続いて、諏訪湖畔から諏訪大社上社エリアに移動し、茅野市出身の建築史家‧建築家、藤森照信さんが手掛けた建築群を見学しました。
藤森さんには、シンビズム4に出展作家として参加いただいたほか、NAGANO ORGANIC AIR 茅野「みちのちのダンススケープ」でも、ダンサー・森下真樹さん、写真家・石川直樹さんのリサーチにご協力いただきました。
最後に、茅野市美術館へ移動します。
同館では、「Re-SHINBISM2 そして未来へ」展が開催中で、前田忠史館長にシンビズムの取り組みをご説明いただきました。
フィールドワークはこれにて終了です。その後は、アドバイザリーボードの創造的な提案や意義深い議論を共有する「アドバイザリーボード拡大会議」を実施しました。アドバイザリーボード拡大会議については、別のレポートでお届けします!