9/3,4 『遊心 YUSHIN』〜戸隠観光協会を訪ねました①
9月3日(土)、4日(日)に長野市戸隠で、太鼓奏者・佐藤健作さんとダンサー・森山開次さんが競演する戸隠・是色館プロジェクト第三章『遊心 YUSHIN』が開催されます。
長野市戸隠を拠点に国内外で活躍する太鼓奏者・佐藤健作さんと、ソロからコラボレーションまで様々な創作で日本のダンスを牽引するダンサー・森山開次さん。昨年は東京2020オリンピック閉会式・パラリンピック開会式にそれぞれ携わられたお二人です。以前パフォーマンスで共演されたことがあり、なんと出雲大社平成大遷宮の際の奉祝奉納公演でのことだそうです。
今回は、佐藤健作さんが日々稽古に励んでいる戸隠の森にある、秘密基地のような空間「是色館」でのコラボレーション。古くから多くの人の信仰を集めてきた戸隠の自然を感じながら、濃密なパフォーマンスが演じられるに違いありません!
信州アーツカウンシルでは、佐藤健作さんと活動する団体「さきわいクレアシオン」のみなさんが、この戸隠にある稽古場の魅力を生かし「是色館プロジェクト」として、アートの拠点づくりに継続的に取り組んでいく試みを支援しています。
先日、佐藤健作さんとともに戸隠観光協会にうかがい、事務局の山口慎平さん、インバウンド担当のシルビー・ジャコさんとお話しをしてきました。
是色館で佐藤さんが公演をするようになったのは、主にこのコロナ禍があってからですが、多くの方が、公演の前後に戸隠の宿坊や旅館に宿泊して、戸隠観光とセットで楽しまれています。
是色館で行う企画の魅力を拡げ、地域の観光との相互作用を高めるにはどうしていくといいのかな?と、互いの活動を知り、新たな企画の可能性を想像するフランクな話し合いをしました。
戸隠の観光の1年は、春、新緑と山菜のシーズンがあり、夏休みはキャンプや登山などと絡めたアウトドアの楽しむ時期、そして、秋はなんといっても「戸隠そば」の旬!例年11月に開かれる「戸隠そば祭り」ほか、新そばのシーズンに最高潮を迎えます。
その間の時期は、比較的余裕を持って楽しめる時期になるわけですが、実はその時期ならではの楽しみがあるのだそうです。
例えば、6月から梅雨の時期には「雪がくし蕎麦」といって、前の秋に収穫したものを雪の下で保管した蕎麦がお店で楽しめるようになる。
そして、今回の『遊心』の公演が行われる9月初旬まで、戸隠の地元のそば畑に花が咲いている時期になります。戸隠の山々をバックに、一面広がる白いそばの花の光景が見られるわけです。
そばの花咲く季節に、この戸隠の自然を感じながら、森山開次さんと佐藤健作さんがどのようなパフォーマンスをされるのかとても楽しみですね!
(つづく)
文:野村政之