【12/22開催】Shinshu Arts-Climate Camp × SHINBISM 上映会&シンポジウム「地域とアート現場における資材循環を考える」
信州アーツカウンシルでは、「気候×アート」をキーワードに、気候変動や環境問題をアートの視点から様々な切り口で考える取り組みを、信州大学人文学部との連携事業として2023年から行っています。
今回は「資材循環」をテーマに、展覧会やアートプロジェクトなどの取組で廃棄物を出さないための再利用や、全体を循環する営みとして地域に溶け込ませていく試行などについて事例紹介を行いつつ、アート現場における「資材/マテリアル」の「循環/共有」が地域に与える影響、変化の可能性について考えてみたいと思います。
開催概要
■日時:2024年12月22日(日) 11:00〜16:30
■会場:inadani sees(長野県伊那市西箕輪 7200-27)※駐車場あり(63台)
■入場:入場無料・要予約(入退場自由)
■予約:ご予約はこちらのフォームから
プログラム
11:00〜12:00 第1部 「解体 / Unbuilding」映像記録上映会 | 「解体 / Unbuilding」映像記録
持田敦子「解体 / Unbuilding」(2021-2023) 長野県飯田市において行われたアートプロジェクト。作品の制作に加え、作品をどう終わらせるかについて考える中で、解体業者と共に古民家を解体しつつ、作品を制作する本プロジェクトが生まれた。つくると壊すという過程が共存する中で、「解体」の持つ創造性や可能性を開いた。
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13:00〜16:30 第2部 シンポジウム | モデレーター:金井直(信州大学)、ロジャー・マクドナルド(インディペンデント・キュレーター)、野村政之(信州アーツカウンシル)※1、2、3共通 |
1.各地のアート現場の資材循環の試み(13:00〜14:10) | 各登壇者からの講義15分、終了後ディスカッション 登壇者:岡碧幸(周活shukatsu/札幌市)、持田敦子(「シンビズム5」参加作家/大鹿村)、山本麻友美(KYOTO MATERIAL YARD/京都市) |
2.地域の課題を資源に変える循環(14:30〜15:40) | 各登壇者からの講義15分、終了後ディスカッション 登壇者:奥田悠史(inadani sees/やまとわ/伊那市)、赤羽孝太(◯と編集社/辰野町)、岸本優芽(リビルディングセンタージャパン/諏訪市) |
3.ディスカッション(15:40〜16:00) | 各シンポジウム登壇者、モデレーターによるディスカッション |
4.交流タイム(16:00〜16:30) |
登壇者プロフィール
岡 碧幸 Miyuki Oka
アーティスト。事物の並び替えによって解体される文脈と生成される意味に注目し、インスタレーションや映像を制作、実験的デザインやパフォーマンス的介入を行う。2024年1-2月にかけて、ドイツのtreibgutのメンバーとさっぽろ天神山アートスタジオの協力のもと、札幌でのアート資材循環活動「周活/shukatsu」を開始。北海道大学農学部卒、英ロイヤルカレッジオブアート修了。武蔵野美術大学特任研究員。
持田敦子 Atsuko Mochida
東京都生まれ、長野県大鹿村在住。2018年バウハウス大学ワイマール大学院、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。2018年から2019年にかけて、平成30年度公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研究員としてドイツ、シンガポールにて研修。2023年に開催された「シンビズム5」の展示では、什器等を古民家解体現場の古材で制作。展覧会終了後はリビルディングセンタージャパンに納品し、商品として流通経路にのせる試みを行った。
山本麻友美 Mayumi Yamamoto
京都芸術センター副館長、京都市文化政策コーディネーター、「アート×ビジネス共創拠点:器」ディレクター。2000年の開館当初から、京都芸術センターにて国際共同プロジェクトや展覧会等、若手芸術家の育成、支援を目的とした多様な事業に携わる。京都芸術センターチーフプログラムディレクター(2016-2021)、「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」アートディレクター(2021)、京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO)統括ディレクター(2020-2021)等を経て現職。
奥田 悠史 Yuji Okuda
大学では農学部森林科学を専攻。バックパッカー世界一周を経てライターとして地域の農家さんを取材する毎日を過ごし、デザイン事務所を立ち上げる。2016年に「森をつくる暮らしをつくる」をミッションに掲げる(株)やまとわを立ち上げる。暮らしの提案が森と暮らしをつないでくことを目指して、森づくりからモノづくり、自然×クリエイティブ事業などに取り組んでいる。2023年より伊那谷の農と森のインキュベーション施設 inadani seesの企画運営も担当。
赤羽孝太 Kota Akahane
長野県辰野町出身。神奈川大学で建築を学ぶ。2014年に都内設計事務所を経て独立。2016年から辰野町集落支援員となり横浜との2地域暮らしをしながら、空き家・空き店舗を活用した地域づくり・まちづくり・エリアリノベーション活動を行う。2018年に辰野町で(一社)○と編集社を設立。コミュニティ空間としての拡張商店街「トビチ商店街」を提唱し、2021年からアーティスト・イン・レジデンスと組み合わせたプロジェクト「トビチ美術館」を展開。
岸本優芽 Kishimoto Yume
2020年4月からReBuilding Center JAPANにて勤務。店舗マネージャーとしてレスキューチームと連携をとりながら、店舗づくり・サポーターズの運営を行う。リビセンのノウハウを伝える「リビセンみたいなおみせやるぞスクール」や「Local Reuse Forum」といったイベントの指揮も取りながら、全国でのレスキュー活動を支援している。
お問合せ
信州アーツカウンシル
TEL:026-223-2111 MAIL:artscouncil@naganobunka.or.jp
主催:信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)、長野県、信州大学人文学部、inadani sees
協力:くらしふと信州
令和6年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業