子どもと文化芸術の接点を増やす

「みつばちプロジェクト」は、文化芸術に触れる機会が少ない子どもたちに「あーとをおどどけ」することを目指して、今年度スタートした。音楽やパントマイム、演劇、ジャグリングパフォーマンスなどのさまざまな表現者が、茅野市、岡谷市、諏訪市の子どもたちがいるところへ出張公演を行った。 　子どもたちには毎回オリジナル缶バッジをプレゼント。デザインが変わったことに気づいたり、数が増えていくことに喜んだり、気持ちが和むツールとなった。 　「最初は、お子さんたちが楽しんでくれるか不安なところから始まったけれど、何度もやっていくうちに楽しみにしてくれて。繰り返し訪れている場所では、『この前、来てくれていた人たちだよね』などと覚えてくれていてうれしかったです。『サーカスみたい』『オーケストラみたい』という感想を話してくれたお子さんもいました。大きな規模じゃないけど、“生のもの”の楽しさを感じてもらえたのかなと思います」と、サポートC理事で「おでかけ隊」でもある五味三恵さん。 　演者にとっては「子どもたちの居場所」に出向くことの必要性を感じる場となり、「自分たちもパフォーマンスができることがうれしい」「機会があったらまた声を掛けてほしい」などの声もあった。 　家庭の経済的理由や文化芸術への無関心から、文化芸術事業に参加する機会がない子どもたちもいる。また、コロナ禍にあって茅野市民館でも多くの催しが中止となり、子どもたちの鑑賞・体験の機会も激減していたことから、子ども食堂や地区こども館を会場として、多様な事情を抱えている子どもたちにアクセスできるようにした。今後も事業を継続し、文化芸術に気軽に親しめる場づくりを行っていく。

2022年度の活動内容

団体・グループについて

特定非営利活動法人サポートＣ（茅野市）

茅野市民館を拠点とし、茅野市民館主催事業の提案や企画制作･運営、茅野市民館とその利用者のサポートを行っている。サポートＣ独自の活動としては昨年度「こどもあーとディズ」「みつばちプロジェクト」を企画・実施した。

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