Aプログラム 活動推進支援

わかち座open farm 事業/ブルーベリーシアタープロジェクト

農とアート、生活と表現をめぐる冒険

BBG収穫祭ケータリング

わかち座は演劇・ダンスの上演活動を行うとともに、家業で営むブルーベリーガーデン黒岩(以下、BBG)をアート拠点とする活動を行う。代表の司白身さんは、サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館)主催のワークショップに参加するなかで、子育てと家業で一時離れていた表現活動に改めて取り組み始めた。その後、NAGANO ORGANIC AIR でのホストの経験、長野県の補助を受けて行ったダンサー・鈴木ユキオさんによるダンスワークショップ実施が契機となり、BBG で活動をする人たちが定着。本事業は、生活と表現活動の共存や、地域住民とアート関心層の交流をどう生むか、を課題として取り組んだ。  「摘み取りワークショップ」ではブルーベリーを摘みながら、栽培歴 22 年の黒岩和夫さんが、先祖代々の土地での家業の営みやブルーベリーの品種の違いなどを参加者に伝えた。地区住民が参加した「ブルーベリー狩り」では、直売所スタジオや仮設劇場に誘導し、アート活動を伝える展示を見て畑に向かう構成とした。  「お茶っこ劇場」では農作業の休憩=お茶の時間に開演時刻を設定し作品を上演した。いずれも地域の農家の目線からアートとの接点を捉え直す試みである。  「BBG 収穫祭」は、午前、畑で鈴木ユキオさんと参加者が身体を動かし、昼、ブルーベリーとの物々交換で得た旬の野菜やジビエ肉などを調理した料理を食べながら交流し、午後、BBG ゆかりの表現者が発表を行った。「BBG が育んでいる価値」を多面的に捉える 1 日となった。  鈴木ユキオさんのダンスワークショップでは、参加者たちがそれぞれの身体と向き合い、自発的に活動を継続。BBGを活用した取組を展開させ始めており、これから一層の発展が期待される。

鈴木ユキオコンテンポラリーダンスワークショップ

2022年度の活動内容

❶ 7/10~ 16

会場:ブルーベリーガーデン黒岩
ブルーベリー摘み取りワークショップ

❷ 7/20・29、8/7

会場:ブルーベリーガーデン黒岩
ブルーベリー狩り

❸ 8/7

会場:ブルーベリーガーデン黒岩
第 1 回 BBG 収穫祭

❹ 9/15・29、10/13・27

会場:ブルーベリーガーデン黒岩
午前 10 時のお茶っこ劇場

団体・グループについて

わかち座(小諸市)

長野県小諸市にあるブルーベリー畑と直売所を拠点に、様々な表現を制作する場と活動する人のつながりを創造することを目的として活動しています。農作物もアート作品も生む「畑」として、生活や地域と表現活動が両立・共存する道を模索しています。

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