ひらけ!まちは遊ビバ!〜うえだイロイロ倶楽部スペシャル〜

街なかを子どもたちが動き、人々が出逢い直す

学校の文化部活動の地域移行に向けた文化庁委託事業「地域文化倶楽部創設支援事業」をきっかけに、シアター&アーツうえだでは、2021(令和 3)年から「うえだイロイロ倶楽部」に取り組んでいる。これは、平日放課後に子どもたちが犀の角へ集い、それぞれが取り組みたい文化活動を行うものだ。本事業ではそこから派生したプログラムとして、上田市の中心商店街のさまざまな場所を活用し、街なか全体を「劇場」ととらえて、子どもたちが活動するスペシャル企画を行った。　海野町商店街の8月の恒例・七夕祭りに合わせた企画「天の川劇場」では、事前の七夕飾りづくりを、商店主が子どもたちに教えながら一緒に行った。10月、子どもたちが忍者を演じながら街なかを駆け巡る「忍者まちを走る!」では、近隣の店舗やホテルから活動場所を提供していただきプログラムを実行できた。　劇場から街なかに飛び出して本事業を実施するために、地域に暮らす商店主や自治体の人たちと協力関係を築き、顔見知り程度だった人々が知り合いになって、活動の幅が広がった。コロナ禍で各店舗もそれぞれ影響を受けており、利用機会が減っていた貸しスペースを会場とすることが支え合いにつながったり、子どもたちが商店街に飛び込むことで、子どもと関わりを持ちたかった店にとって良い機会となったりもしている。　子どもをきっかけに、商店街が新しいつながりで出逢い直す。同時に、さまざまな人が関わりながら、街なかに子どもたちの居場所、安心できる場所が広がっていく。　本事業と並行して「うえだイロイロ倶楽部」の活動資金の寄附募集が行われたが、その際にも、今回のつながりから新たな協力が得られたという。多様な人々が支え合う環境づくりが始まっている。

化石発掘体験ワークショップ

2022年度の活動内容

8/6	海野町七夕劇場／Divadlo501の人形劇『きんいろの髪のお姫さま』』上演
10/12〜16	ひらけ！まちは遊ビバ！・一般社団法人あそび心 BASE アフタフ・バーバン信州の演劇ワークショップ・人形芝居燕屋の人形劇「グリムのかばん」・一般社団法人あそび心 BASE アフタフ・バーバン信州「忍者まちを走る！〜街中の秘密〜」
11/16	人形芝居燕屋のワークショップ「くつ下人形を動かしてみよう」
2/19	竜野秀一さんによる化石発掘体験ワークショップ
2/21	月影瞳さんによる演劇と歌のワークショップ