6/15 はじまりの交流会レポート-交流会編-

展示編、ワークショップ編に引き続き、最後は交流会編の様子をお届けします。

展示編ワークショップ編の様子はこちらから!

ネイチャーピアノ オープニングミニコンサート

午後の交流会は、ネイチャーピアノの平澤真希さんによるオープニングミニコンサートから始まりました。
自然の中でピアノを設置し演奏するネイチャーピアノの映像や、平澤さんご自身で撮られた写真などを投影しつつ、水のプレリュードやタイスの瞑想曲など、計4曲を演奏。
また、2曲目は、今年度のネイチャーピアノの舞台となる予定の大鹿村で滞在制作を行っていた写真家秦雅則さんとのコラボレーションとなりました。
秦さんの写真は、期限の切れたフィルムを使い撮影されており、独特な写真の色やぼやけ方は昔の写真のようにも見えます。美しさの他にも、懐かしさや不安、厳しさなども感じられる、他の曲とは少し異なるテイストの演奏になったのではないでしょうか。
ホールの中であっても、耳と目の双方から自然を感じる、まさに「ネイチャーピアノ」を体感するようなコンサートでした。

  • オープニングミニコンサートの様子(撮影:安徳希仁)
  • ネイチャーピアノの活動についてお話しされる平澤真希さん(撮影:安徳希仁)

令和6年度事業紹介

コンサートの後は、野村ゼネラルコーディネーターより、信州アーツカウンシルの令和6年度事業紹介が行われました。
当日は、令和5年度アニュアルレポートと令和6年度ガイドブックが皆さんのお手元に届く初めての日でもありました。完成したばかりのアニュアルレポートやガイドブックを参照しつつ、信州アーツカウンシルの位置付けや、今まで実施した活動と今後の展開、また「はじまりの交流会」をはじめとした「信州アーツカウンシル2024パレード〜ともにつくるムーブメント」の事業について紹介しました。

  • 令和6年度事業紹介の様子
  • 「信州アーツカウンシル2024パレード」の説明(撮影:安徳希仁)

「Re-SHINBISM2 そして未来へ」展 記者発表

シンビズムの発表では、アーティスト6名とシンビズムワーキンググループのメンバー11名が登壇。これまでのシンビズムの取組や、今回の茅野市美術館で開催される展覧会〈Re-SHINBISM2〉の概要、出展作品を紹介いただきました。
〈Re-SHINBISM2〉は、2018年に開催されたシンビズム2の作家たちが再び集い、6年間という歳月を振り返り、また今を見つめる企画展です。
出展作品紹介では、登壇した出展作家6名の方からそれぞれの抱負を語っていただき、自身の作品の変遷や、シンビズム2で展示した仲間と再び集えることの喜びなど、展覧会に向けたそれぞれの想いを知ることができました。

  • 記者発表の様子(撮影:安徳希仁)
  • 抱負を語る出展作家・山内悠さん(撮影:安徳希仁)

「ザワメキアート展2024」 事業紹介

中村勘二さん、大谷典子さんより、ザワメキサポートセンター(長野県障がい者芸術文化活動支援センター)の活動、およびザワメキアート展2024〈nature in out〉について紹介がありました。
長野県では、障がいのある方の生み出す個性的な作品を「ザワメキアート」と名付け展覧会を開催しています。本年度は、大町市で開催される「北アルプス国際芸術祭2024」のコンセプトでもある「水・森・土・空」をテーマとした展示が、伊那文化会館および大町市総合福祉センターで開催されます。また、北アルプス国際芸術祭関連イベントとして「ザワメキ・キャラバンin大町」も開催される予定です。自然とザワメキアートがどのように共鳴し表現されるのか、展覧会の開催が楽しみです。

  • ザワメキアート展2024 事業紹介の様子(安徳希仁)
  • ザワメキサポートセンターの説明(安徳希仁)

令和6年度助成事業 採択団体紹介

交流会最後のパートは、助成事業採択団体の方々による自己紹介・活動紹介です。広い長野県内の各地から当日は21団体にご出席いただき、初めての出逢う人たちも多いなか、それぞれ自分達の今までの活動やどのような想いで活動されているか、また助成事業に応募した経緯などを語っていただきました。
活動を紹介する中では、団体同士のつながりや共通点、今後の連携の可能性も見え、皆さんの活動がどんどん広がっていることもわかりました。交流会終了後も、会場内に自然と交流の輪ができ、時間を惜しんでおしゃべりされている様子が印象的でした。

助成事業採択団体の方が一堂に会したこの交流会。皆さんと共に成長してきた信州アーツカウンシルとしても、改めて皆さんの熱意や想いを直に感じる大切な時間となりました。

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