6/15 はじまりの交流会レポート-展示編-
信州アーツカウンシルは、2022(令和4)年に始動し、長野県のさまざまなエリアで行われている地域の文化芸術活動を支援しながら、さまざまな分野の活動と文化芸術が連携・協働するようなプロジェクトを行ってきました。
今年度は、そうしたこれまでの活動成果を、交流会+展示という形で表現し、県内を”パレード”しながら共有する1年にしたいと思っています。
その第1弾として実施した6/15はじまりの交流会は、今年度の信州アーツカウンシルが行う活動に関わってくださる方々の交流会でした。ワークショップやコンサート、発表、交流会だけでなく“展示”にも力を入れました。
展示にご協力いただいたたのは、
トビチ美術館 、奏の森、もんぜん千年祭実行委員会、リベルテ、ザワメキサポートセンターのみなさん!その他にも助成団体のみなさまからチラシやポスターもご提供いただきました。
ここではそれらの展示を中心にお届けしたいと思います。
トビチ美術館(辰野町)
辰野町の下辰野商店街にある空き家・空き店舗をトビトビの美術館として展示を行っているトビチ美術館。今年で4回目になります。(信州アーツカウンシルでの助成は3年目)
この取り組みでは、アーティストインレジデンスで滞在したアーティストが空き家から出てきた建具や古材、小道具などの「空き家の幸」を使い、作品制作をすることが一つの特徴で、今回の展示には「空き家の幸」とこれまでのトビチ美術館を振り返ることができる写真が共存する空間を作り出していただきました!
上から吊り下げられた障子の木枠や棚板、窓枠、桶などなど。
さまざまな家の中にあった物が役割を変えて伊那文化会館に立ち上がりました!
また、これまでのアーカイブブックを手にとってみることができたり、塗り絵ができるお茶の間スペースも設けていただきました。
展示作業がまるで引越しのようなボリュームでしたが、ものすごいスピードで仕上げていたトビチ美術館スタッフのみなさんの玄人ぶりがかっこよかったです。
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トビチ美術館の展示1(撮影:安徳希仁) -
トビチ美術館の展示2(撮影:安徳希仁) -
トビチ美術館の展示3 -
トビチ美術館の展示4 -
トビチ美術館の展示5 -
トビチ美術館の展示6
奏の森(中川村)
中川村にある奏の森では、荒廃してしまった森を自分たちの手によって再生させ、そこから出た木材を使ってハニカムハウスをみんなの力で建設しました。このハニカムハウスを中心にしながら、多世代・多様な人とともに表現活動や循環型の暮らしを創っています。
今回の展示では、ハニカムハウスの模型を中心に、建設中の様子がわかる写真や動画、使用した道具や、植生がわかる伐採された木々の枝、パンフレットなどなど、これまでの歩みや想いをぎゅーっと詰めこんで会場に奏の森を連れてきたかのような展示でした。
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奏の森の展示1 (撮影:安徳希仁) -
奏の森の展示2 (撮影:安徳希仁) -
奏の森の展示3 (撮影:安徳希仁) -
奏の森の展示4 (撮影:安徳希仁)
もんぜん千年祭実行委員会(長野市) NPO法人リベルテ(上田市)
もんぜん千年祭からはかわいいマスコットキャラクター「もんせんくん」とともに、第1回目となった昨年度の取り組みをご紹介いただき、リベルテには「オリジナル纏(まとい)」をお借りして、展示会場をにぎやかにしてもらいました!ありがとうございました!
ザワメキサポートセンター(長野県障がい者芸術文化活動支援センター)
信州アーツカウンシルとほぼ同時期にオープンしたザワメキサポートセンター。平成28年から長野県が行っている障がいがある方の作品を展示しているザワメキアート展の継続開催や文化芸術活動支援をされています。
今回はこれまでのザワメキアート展の振り返りだけでなく、ザワメキキャラバンとして作品展示や、今年度のザワメキアート展2024として伊那文化会館や北アルプス国際芸術祭期間中の大町市で開催予定の「nature in out」もご紹介いただきました。
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ザワメキサポートセンターの展示1 (撮影:安徳希仁) -
ザワメキサポートセンターの展示2 (撮影:安徳希仁) -
ザワメキサポートセンターの展示3 (撮影:安徳希仁) -
ザワメキサポートセンターの展示4 (撮影:安徳希仁) -
ザワメキサポートセンターの展示5 -
ザワメキサポートセンターの展示6 -
ザワメキサポートセンターの展示7
信州アーツカウンシル
主催事業のシンビズムでは、今年度のRe-SHINBISM2や対話鑑賞の紹介とあわせてこれまでのチラシや図録の展示をしたり、NAGANO ORGANIC AIRでは、昨年度から大鹿村で滞在をしている秦雅則さんの写真とともに、その他地域での滞在も振り返るような展示をしました。
信州Arts climate camp は昨年度の取り組みを映像やポッドキャストの音声も交えて紹介し、ドキュメントブックを配布しました。
その他、CULTURE.NAGANOや信州アーツカウンシル助成事業一覧のパネル展示も行いました。
そしてお茶の間ゾーンでは、トビチ美術館の塗り絵と共存して信州アーツカウンシルオリジナルスタンプで自分だけのカードを作れたり、助成団体のみなさんの動画をみることができるくつろぎ空間となりました。
お気づきの方もいらっしゃったかと思いますが壁にはパレードのメインビジュアルの中に登場する人や動物たちが会場のところどころに顔を覗かせました。
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信州アーツカウンシルの展示1 (撮影:安徳希仁) -
お座敷スペース (撮影:安徳希仁) -
お座敷スペースでくつろぎながら塗り絵やハンコあそび (撮影:安徳希仁) -
信州アーツカウンシルの展示2 (撮影:安徳希仁) -
信州アーツカウンシルの展示3 (撮影:安徳希仁)
また、出入り口付近には助成団体さんが配布したいチラシも募り入口付近に設置しました。
そして今回から初お目見えの「まわる幸(さち)」募金箱も!
展示、という切り口だけでもさまざまな方にご協力いただき信州アーツカウンシルならではの雰囲気が溢れた空間となりました!
今後のパレードもどうぞお楽しみに。
あらためて協力いただいたみなさまありがとうございました!