おやこのカラダ主催「でっこぼっこ劇場」を振り返る「にちカラのこぼれ話。」に行ってきました!
信州アーツカウンシル令和4年度助成事業で支援しているおやこのカラダ(松本市)さん。これまでは、主に未就学の子どもを対象にしたカラダ遊び「にちようカラダのワークショップ」を開催してきたダンサーの矢萩美里さん、保育士の分藤香さんのお二人が中心となり「にちカラ夏休み特別企画 子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」を2022年7月に実施しました。その振り返りに位置付けたドキュメンタリー映像上映会+トークイベント「にちカラのこぼれ話。」を11月13日に行われましたのでその様子をレポートします!
こどもが発想した表現をプロが全力で支える 「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」
まずは夏に開催された「でっこぼっこ劇場」について簡単にご紹介します。
物語、音楽、ダンスなどすべて子どもたちが発想したものをそれぞれの分野のプロのアーティストたちが全力でサポートし、最後は観客を入れてパフォーマンスをする!それがでっこぼっこ劇場です。2022年7月24,28-31日夏休みが始まってすぐの5日間に松本市四賀にあるヴィオパーク劇場にて、ほぼ初対面同士の6-10歳の子どもたち17名ほどが参加しさまざまなワークショップを経て打ち解け合い協力してすべてを創作。
最終日となる7/31には観客を入れてパフォーマンス!
ヴィオパーク劇場の舞台〜中庭にかけて自由に動きまわって歌いイキイキした子どもたちの表情が忘れられない素晴らしい時間でした。
暑い熱い夏の5日間を振り返る「にちカラのこぼれ話。」
あれから約3か月…
すっかり季節が変わった11月13日、子どもたちとアーティストがヴィオパーク劇場に再度集結。暑い熱い夏の5日間を前田斜めさん撮影編集のドキュメンタリー映像と教育現場からゲストスピーカーのお二人とも交えた振り返りの時間「にちカラのこぼれ話」を開催。
子どもたちとまずはminiワークショップからスタート!
夏にもやっていた動物になりながらカラダを動かすゲームで一気に大盛り上がりでした。
その後、前田斜めさんが撮影編集した約25分のドキュメンタリー映像を鑑賞。
映像では、他者を受け入れてアイデアを膨らませ楽しみながら一つのパフォーマンスを作り上げている子どもたちの様子や、音楽担当の3日満月(権頭真由さん、佐藤公哉さん)、お話(演劇)担当の成田明加さんらが分野外の作業も積極的に全力でサポートしている様子も。
風や虫の音や子どもたちの声、3日満月さんが発する音など、効果音がまったくない映像は、暑い夏の5日間に引き戻されるような感覚を覚えるほど素晴らしく子どもたちにとってはもちろん、関わった大人にとっても忘れられない大切な記録になったのではないでしょうか。
「ある夏の五日間」
映像制作:前田斜め(アーカイブセンターマツモト アブセント)
映像をみたあとはゲストスピーカーの神澤真江さん(松本シュタイナー認定子ども園ひなたぼっこ園長)と小林美和さん(インターナショナルスクールオブ長野講師)のお二人をかこんで振り返りの時間。
小林先生が「学校でやりたいけどできない、そんな取り組みだった」とおっしゃっていたことが印象的でした。
また、参加者全員でふせんに
・一番楽しかったことは?
・印象に残ったこと・家での変化
・質問
などなどを書きだしてみんなで共有。
子どもから
「スタッフの方は楽しめましたか?」
とのするどい質問も!
子どもたちが普段関わっている学校の先生とは違う、さまざまな大人と触れながらひとつの作品作りを成し遂げた6-10歳の子どもにとって、この経験が血肉となって大きく大きくなっていくんだろうな〜と心震える瞬間がいくつもありました。学校じゃないからできたこと、学校でも活用できることの両方を共有できるとてもいい取り組みになったのではないでしょうか。
以下、おやこのカラダさんのまとめも是非ご覧ください!
おやこのカラダ「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」レポート1
おやこのカラダ「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」レポート2
おやこのカラダ「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」レポート3
おやこのカラダ「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」レポート4
おやこのカラダ「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」レポート5
おやこのカラダ「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」レポート6
おやこのカラダ「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」レポート7
おやこのカラダ「子どもとアーティストのでっこぼっこ劇場(シアター)」レポート8
(文:コーディネーター 佐久間圭子)