子どもの発想から生み出す「でっこぼっこ劇場(シアター)」
夏休みの 5日間、6〜 10歳の子どもたち 17名が松本市四賀のヴィオ・パーク劇場に集った。からだ遊びや探検を通して劇場の中や周りを観察し、お話やテーマソング、動き、衣装や小道具・大道具まで、子どもたちの発想から創作。子どもたちとアーティスト(成田明加[演劇]/矢萩美里[ダンス]/ 3日満月[音楽])が、五感を目一杯に広げて一緒に創った約 30分のパフォーマンスを、最終日に観客の前で上演した。劇場の暗闇から始まり、子どもたちが息を合わせて生き物や妖精を演じ、巨大人形を操って野外でフィナーレを迎える。このメンバー、この場所でしか生まれない作品が出来上がった。子どもも大人もそれぞれの役割を担いながら学び合い、主体的に参加した満足度の高いプログラムとなった。
この取組を通して、大人は子どもとの関わりについて見直す機会となり、来年は対象年齢から外れる子どもから「次は参加者を支える役割で関わってみたい」といった意見も出た。
でっこぼっこ劇場を振り返る「にちカラのこぼれ話。」
このプログラムの様子は、ドキュメンタリー映像『ある夏の 5日間』(撮影・編集:前田斜め)に記録された。そして 11月には、
映像で振り返りながら教育関係者とのトークイベントを開催。神澤真江さん(松本シュタイナー認定子ども園ひなたぼっこ)、小林美和さん(インターナショナルスクールオブ長野)、県内の学校関係者や身体表現に関わる人たちとともに、「子どもにとっての学びのあり方」について考える機会となった。
動画
2022年度の活動内容
❶ 7/24 | オリエンテーション • ファシリテーター+アーティストによるミニ劇場上演 |
---|---|
❷ 7/28 | ワークショップ 1 日目 • お話づくり |
❸ 7/29 | ワークショップ 2 日目 • セリフの練習 |
❹ 7/30 | ワークショップ 3 日目 ・ストレッチ |
❺ 7/31 | 公開パフォーマンス |
❻ 11/13 | 上映会・トークイベント「にちカラのこぼれ話。」 |
2023年度の取り組み
団体・グループについて
おやこのカラダ(松本市)
子どもや親子対象の体遊びワークショップを実施。子どもたちの自由な発想を大切にし、普段とは違う体の動かし方や遊び方を発見できる場を創っている。ワークショップでは、ダンス、音楽、演劇、美術など多様なアーティストとも積極的にコラボレートしている。