木々に囲まれた神秘的な空間「是色館」
長野市戸隠の森の中にある是色館は、国内外で活躍する和太鼓奏者・佐藤健作さんが、木造の元体育館を活用して日々鍛錬を積んでいる稽古場である。2020 年、コロナ禍で活動を制限された芸術家・演奏家と、観劇の機会が減った観客双方のために活動拠点をつくりたいという思いから、ソロやコラボレーションなどの公演を行う「戸隠是色館プロジェクト」がスタートした。 第 3 弾にあたる「遊心 YUSHIN」はダンサーの森山開次さんをゲストに招き、ダンスと和太鼓による一期一会の時空間を生み出すコラボレーションライブを行った。 是色館の周辺は木々に囲まれ、鳥の声や風、雨の音など和太鼓の音色以外にもさまざまな音がパフォーマンスを引き立て、神秘的な空間をつくり出した。2 日間の公演で約 80 名が来場、4 割が県外からの来訪、そのうち 3 割は戸隠初来訪だった。公演の前後には信濃毎日新聞、NHK 長野放送局に取り上げられ、県民の多くの方に活動を知っていただくきっかけとなった。
戸隠の新たな観光資源に
戸隠神社は長年多くの人々の信仰の対象となっており、名産の戸隠そばやアウトドアなどの楽しみも多い長野市戸隠は、国内外から観光客を集める個性的な地域である。当プロジェクトの実施にあたっては、戸隠観光協会や近隣の旅館との連携を強化し、観客の地域内移動のサポートにも配慮をすることで、観劇だけでは終わらない工夫を進めている。すでにある地域の魅力に加えて、戸隠・是色館プロジェクトが新たな文化資源、観光資源となり、地域の持続ある発展につながっていくことが期待される。
2022年度の活動内容
❶ 8/22 | 戸隠観光協会とのミーティング |
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❷ 8/29 | NHK 長野放送局取材 |
❸ 9/3 | 本番1・信濃毎日新聞掲載 |
❹ 9/4 | 本番2 |
❺ 9/7 | NHK 長野放送局「イブニング信州」放送 |
団体・グループについて
株式会社さきわいクレアシオン(長野市)
和太鼓奏者・佐藤健作が2020年より長野市戸隠にある稽古場「是色館」で小規模自主公演を開始。戸隠の観光と連携強化を図り、継続的な活動基盤づくりに繋げて行きます。