『みつばちプロジェクト』に行ってきました!

1月19日(木)、茅野市の子ども食堂コミュ・きっちん天香に行ってきました!

この日は、子ども食堂と同時開催で「おでかけ隊」の演劇会を開催。演劇会は、信州アーツカウンシルが支援する「みつばちプロジェクト」(主催:NPO法人サポートC)の一環で行われました。

「みつばちプロジェクト」は2022年に活動をスタート。芸術文化に触れる機会が少ない子どもたちに「あーとをおどどけ」することを目指して諏訪圏内で活動してきました。今回は演劇でしたが、これまでに音楽やパントマイム、ジャグリングパフォーマンスなど、さまざまな表現者の方とともに出張公演をしています。

今回、演劇を担当した「おでかけ隊」は、茅野市民館の活動から生まれた市民グループ。演劇家・柏木陽さんのワークショップをきっかけに結成し、演劇の楽しさを届ける活動をしています。

会場の「宮川かんてんぐら」の前には赤ちょうちんのついたラーメンの屋台が

会場となったのは「宮川かんてんぐら」。昭和初期に岡谷市から移築された繭蔵を移築し、茅野市特産の寒天の保管に使われていた蔵ですが、寒天蔵としての役目を終えて改装し、2009年から多目的スペースとして地域の方に活用されています。

屋台のラーメン。100食以上を提供

今回の子ども食堂のメニューは醤油ラーメンでした! 蔵の中にはたくさんの座席が用意されていて、すでにおいしそうなラーメンを食べている親子も。4人のお子さんを連れている女性は、お子さんの友だちも誘って来ているとのことでした。4歳の男の子に「おいしそうだね!」と話しかけると、「ラーメンおいしいよ!」と元気に教えてくれました。母親である女性は「これまでは(コロナの影響で)お弁当をもらって家で食べていたので、今回は会場で初めて食べることができて、子どもたちも楽しそう」と話してくれました。

  • 子ども食堂コミュ・きっちん天香では、おさがり服やおもちゃ、本などを自由に持ち帰ることができる

会場の席が埋まると、いよいよ「おでかけ隊」のみなさんが登場。「はらぺこレストラン」など、食べ物にまつわるクイズ形式の劇があったり、「おでかけ隊」が座席をまわったり、会場全体が舞台のようで子どもたちは瞬く間に劇の虜になっていました。演じる人と観る人の距離が近いため、日常生活では味わえないわくわく感を味わえたのではないでしょうか。

上演後、みつばちプロジェクトを主催するNPO法人サポートCの理事であり、「おでかけ隊」のメンバーである五味三恵さんにお話をお聞きしました。

「普段は茅野市民館で子ども向けのイベントをやることが多いのですが、公共交通機関がないなど、家庭の事情で行きたいけど行けない子どもたちもいるかもしれない……。そういう子どもたちにアートを届けようというのが、みつばちプロジェクトの始まりです。今回の事業をやるにあたって、信州アーツカウンシルのコーディネーターさんにいろんな相談をしました。いただいたアドバイスの中で『出会うはずのなかった子どもと1人でも出会えたらいいんじゃないか』という言葉をいただいたのが、(みつばちプロジェクトの方向性の)決め手になったと私は思っています」

大きくて遠くからもわかりやすい小道具。子どもたちはビックリ&ドキドキ!

みつばちプロジェクトは、茅野市や岡谷市の子ども食堂のほか、茅野市の地区こども館などで開催。とある子ども食堂のSNSにみつばちプロジェクトの様子が掲載された時は、他県の子ども食堂からも「うちもこういう(アートとコラボした)活動をやってみたい」というコメントが寄せられたそうです。

「最初は、お子さんたちが楽しんでくれるか不安なところから始まったけれど、何度もやっていくうちにお子さんさんたちが楽しみにしてくれて。繰り返し訪れている場所では、『この前、来てくれていた人たちだよね』と前に来たことを覚えてくれていてうれしかったです。『サーカスみたい』『オーケストラみたい』という感想を話してくれたお子さんもいました。大きな規模じゃないけど、子どもたちに“生のもの”の楽しさを感じてもらえたのかなと思います」(五味さん)

皆さんからの一つひとつのコメントを活動の励みにしているという五味さん。これからも会場やパフォーマーの幅を広げながら、長く続けていきたいとのことでした。

みつばちプロジェクトの活動の様子は Facebook でもご覧いただけます。

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