【前編】「土で遊び 土を焼く」作品展示会直前レポート
今年度、NPO法人WHITE CANVASさんの「障がい者と地域を結ぶオープンアトリエ事業」を助成事業で支援しています。NPO法人WHITE CANVASさんは重度の障がいを持つ大人のためのものづくりのアトリエ(生活介護事業所)「TIME WARP」をコロナ禍突入とほぼ同時にスタートさせました。「ものづくり」という、年齢属性関係なく楽しむことができる豊かな体験を通して、障がいのある方と地域が出会い知り合う機会として本事業の活動をされています。
来る10/25-29に今回の取り組みを通して生み出された作品の数々を高橋節郎記念美術館にて展示するのを前に7月からスタートした本事業を2回にわけてレポートしたいと思います!
まずは前編から。 (後編はこちら)
週末ワークキャンプで国際交流しながら環境整備!
7/22-23の二日間、国際ボランティアNGO NICE(ナイス)さんと協働してアトリエを整備しました。
国内外11名のボランティアが集まり、アトリエとなる元倉庫の片付けや、野焼きをするための庭の整備、日常のものづくりに使う羊毛を綺麗にする作業など安曇野の自然で心もカラダもリセットをしながら作業に励んでいました。
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チームに分かれて打ち合わせ -
アトリエとなる倉庫の荷物を片付ける -
綺麗になった倉庫 -
羊毛を綺麗にするチームの作業風景
普段から全国各地のボランティアに参加しているという方、今回が初めてだという方、ベトナムから日本での活動を検討する方など本当にさまざまな境遇の方が集まりあっという間に作業が進んで行きました。マンパワー恐るべし。
比較的冷涼な安曇野とはいえとても暑かったので、交代で休憩がてら「TIME WARP」で作品をじっくり見学しながらWHITE CANVASさんの活動を紹介していました。
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粘土をこねて自由に作品作り
8/5はいよいよ粘土をこねて作品づくりです。
大町や松本、安曇野からさまざまな年代の方が集まりました。
そして普段は岐阜県土岐市で陶芸家として活動しているアトリエ☆ジグザグのゴン先生とななえ先生のお二人が講師となり、作品づくりを指南!
野焼きの窯の形は自転車の車輪のホイールを使った丸型のため長い作品は窯に入らないからNG。粘土の塊は中が乾ききらずに焼いている最中に爆発するかもしれないからくり抜いて。などなど初めての参加者にもわかりやすく作品制作のコツを教えていただきそれぞれが思い思いのイメージで制作。
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自転車の車輪のホイールが窯の土台に! -
作り方のコツを教えてもらいながら制作 -
安曇野の土を作品に混ぜてみる -
各々で制作した作品は個性的 -
実用的な作品も -
さまざまな地域の方が集まり黙々と作品づくりに向き合う
作品作りのアプローチもみんなさまざま。あらかじめ創りたいものを決めて参考資料を持参している人、土をこねながら作品を降臨させる人、実用的なものを生み出す人…
土に触れている時間は安らぎを感じながらもクリエイティブな気持ちで集中できるとても不思議な雰囲気がただよっていました。あまった粘土は持ち帰りひと月後の野焼きに向けてさらに作品制作を進めます!
後編へつづく!
(文:コーディネーター 佐久間圭子)